Medical Info
月経困難症のお薬は大きく分けて2つに分類されます。一つは痛みを軽減するお薬である鎮痛剤です。痛みがでる前に使用を開始すると効果的であるといわれています。ただし痛み止めはあくまで症状を緩和する薬になりますので、根本の解決にはなりません。一方もう一つの選択肢はホルモン剤になります。ホルモン剤には低用量ピル(LEP製剤)があげられます。月経困難症がある方は保険適応の対象となりますので、当院ではLEP製剤を積極的にお勧めしています。
LEP製剤は低用量ピルになりますので避妊効果がある薬です。加えて、生理痛が軽くなったり、生理の量が少なくなったり、貧血が改善されたり、生理不順が改善されたり、月経前緊張症が改善されたりします。
子宮がん検診や器質性月経困難症の有無で超音波検査を行います。また長期服用になることもありますので、一般的な採血検査や腎臓や肝臓の値をみる採血検査を行います。 何か他の病気を持つ方や内服している薬がある方、たばこを多く吸う方などはLEP製剤をお勧めできない場合もあります。その場合には漢方などのお薬をお勧めすることもあります。
“LEP製剤は嫌だ” “ピルなんか飲みたくない”という先入観をお持ちの方も多いかもしれませんが、生理で困っている方の生活がより良くなることがほとんどです。(LEP製剤を使用することで、酷かった生理痛が1~2/10ぐらいまでにコントロールできる方が多いです。)欧米では7割の女性が低用量ピル・LEP製剤を飲んでいます。皆様もぜひご相談いただければと思います。
妊娠するための力 ≒ 卵巣機能(卵巣予備能) は採血検査で測定することができます。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)を測定する意義とは妊娠に対して強く影響を及ぼす因子として、①高齢、②卵巣機能(卵巣予備能)低下がいわれています。不妊診療現場における問題として、晩婚化のため妊娠率が低く難渋する (①のパターン)、卵巣機能が年齢相当よりも低下しており難渋する(②のパターン)が多いと思われます。【図1参照】
配偶子である卵子は卵巣の原始卵胞内に存在し、徐々に発育し毎月1つが排卵するわけですが、この事象には多くの機構が関与しており、約6か月の期間が必要とされています。数百個の原子卵胞が発育を開始しますが、そのほとんどは成長過程で少しずつ発育を停止し、最終的に排卵に辿りつけるのは1つに選択されます。さながら自然界の生命の淘汰のようなことが卵巣内では起こっており、優れた卵子が成熟・排卵し、妊娠を可能としていると考えられています。
毎日30-40個の原子卵胞が発育を開始し、その過程で残存する原始卵胞数は年齢とともに減っていきます。いわゆる卵巣機能(卵巣予備能)とは、卵巣内に残された原始卵胞の数により規定されます。一般的に50歳ころには卵巣内の原子卵胞数は1000個程度となり、卵胞発育しなくなり閉経を迎えます。この卵巣機能の低下速度は個人差がかなり強く、100人に1人は40歳になる前に、原子卵胞数が著減し閉経を迎えてしまいます。一昔前であれば若いころに妊娠しており問題にならないことが、現在は晩婚化により妊活をするころに卵巣機能が低下してしまい、上手く妊娠に至れないケースが増えています。【図2参照】
卵巣機能(卵巣予備能)の評価法として、最も信頼できるのが、血液中のAMH(抗ミュラー管ホルモン)を測定することです。AMHは小さな卵胞から分泌され、卵巣内に残っている原始卵胞数と相関するとされています。そのため、現在妊娠を目指している、もしくは後々に妊娠をしたいという場合は卵巣機能を一度チェックすることをお勧めします。
※月経周期には左右されません。
※検査の相関性が低いため、未成人の方にはお勧めできません。
更年期(おおむね45~55歳の時期)の不調には、疲れやすさや肩こり、腰痛、頭痛、眼精疲労、のぼせ、ほてり、冷え、イライラ、うつ、不眠、関節痛など、いろいろなものがあります。こうした不調は、エストロゲンの急激な減少のほかに、加齢やストレス、疲労や別の病気などが原因で引き起こされることがあります。そのため、婦人科では、さまざまな検査を組み合わせて、更年期による不調かどうかを総合的に判断します。
当院ではお忙しい方の為にも、成人病検診も同時に受けることが出来ます。
検診は受けなければならないけれど、どうせ受けるなら一日で済ませたい。そんな方のニーズにお応えする事ができます。
避妊をしなかった、避妊をしたけれど失敗した、避妊をしたけれど妊娠の不安がある。このような場合に72時間以内に内服することで避妊することができるホルモン剤をアフターピル(ポストピル:緊急避妊薬)といいます。このホルモン剤を飲むことで①排卵を妨げる ②受精卵が着床しにくくすることで妊娠を緊急的に回避することができます。72時間以内に内服するお薬ですが、なるべく早く、24時間以内に内服する方がより効果的であると考えられています。
緊急避妊には2種類の方法があり、従来から使用されてきたヤッペ法と新しい薬であるノルレボがあります。
当院では基本的に新しい薬剤であるノルレボを使用しています。 ノルレボは72時間以内に一回内服する薬で、妊娠阻止率は85%になります(※1)。
24時間以内であれば妊娠阻止率は95%となります(※1)。ヤッペ法と比較すると副作用は非常に少ないことが報告されています。
受診費用 | 初診料+ノルレボ処方=10000円(初診料+ヤッペ法=7000円) ※基本的にはノルレボを使用しています。 |
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検診内容 | この文章はダミーです。 |
対象者 | この文章はダミーです。 |
どちらの緊急避妊薬も100%の避妊効果はありません。ガイドライン上も3週間後の妊娠のチェックが推奨されています。また、排卵を遅らせる効果がありますので、その後に避妊しない性交渉を行った場合には妊娠する可能性があります。望まれない妊娠を避けるためにも当院では積極的に低用量ピル(OC)の処方をお勧めしています。低用量ピルは内服することで避妊することができ、その失敗率は0.3%程度です。緊急避妊薬を内服された方は今後の生活を安心して送るためにも低用量ピルの内服をご考慮ください。なお、今回緊急避妊薬を内服する理由でどうしても診察を行いたくない方はご相談ください。
医院名 | 医療法人社団 吉岡産婦人科医院 |
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診療科目 | 産科・婦人科 |
休診日 | 火・木・日・祝日 |
診療時間 | 9:00~12:00(受付時間9:00~10:15) 15:00~17:30(受付時間15:00~17:15)(オンライン診療) ※土曜日午前のみ診療 |
電話番号 | 047-334-4760 |
住所 | 〒272-0021 千葉県市川市八幡5-7-22 |
〒272-0021 千葉県市川市八幡5-7-22
TEL 047-334-4760
初診の方 | 月・水・金 | 9時~12時00分 |
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再診の方 | 月・水・金 | 9時~12時30分 |
当院は往診や手術、医師会などの都合により、診察時間のご希望に添えないことがございます。上記のカレンダーや診察受付時間を確認の上、お問い合わせいただけると幸いです。
初診の方 | 月・火・水・木・土・日 | 9時~12時 |
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再診の方 | 月・火・水・木・金・土・日 | 9時~12時 |
月・火・水・木・金 | 15時~19時 |
なお、基本的にはオンライン初診のみでは診察は完了しませんので、お時間があるときに診察の確認をさせていただきます。
後日、月曜日、水曜日の初診にいらしてください。
※火曜日の午後はオンライン診療を致しております。
婦人科検診では子宮卵巣の検査である超音波、おりもの確認、子宮がん検診が重要です。子宮がん検診に加えて超音波を行うことで卵巣がんや卵巣良性腫瘍、子宮筋腫などの確認になります。また、症状のない性病やおりもの異常も増えており、おりもの検査を受けることもお勧めします。